高齢者の高血圧管理と予防法

米国の65歳以上の人口の約65%が高血圧に罹患していると、ニューヨーク・プレスビテリアン病院のクリストファー・ンドゥブカ=イロブンダ医師が指摘しています。高血圧は脳卒中、腎不全、心疾患のリスクを高め、加齢とともに合併症が起こりやすくなるため、特に高齢者の血圧管理が重要です。

運動

高血圧の高齢患者は、心機能を保ちストレスを軽減し血圧を下げるために、適度な運動が欠かせません。激しい有酸素運動は避け、週3〜5回、1回あたり30分程度の中強度運動を推奨します。ダンス、スイミング、散歩、ボウリングなどが適しています。

食事

食生活の改善は血圧コントロールの基本です。果物・野菜・カリウム・食物繊維を豊富に含む食事は血圧を下げる効果があります。ナトリウムや飽和脂肪の多い食品はできるだけ控え、全粒穀物(シリアル、米、パスタ)を毎日摂取しましょう。さらに、オメガ‑3脂肪酸を多く含むサーモンやサバなどの魚も積極的に取り入れることが勧められます。

タバコとアルコール

喫煙は肺や心臓に深刻なダメージを与え、血圧を上昇させます。高血圧の高齢者は禁煙が必須です。アルコールは適量を守ることが重要で、1日あたりビール約24オンス(約710ml)、ウイスキー約2オンス(約60ml)、ワイン約1オンス(約30ml)以下に抑えるよう指導します。適度な飲酒は心疾患予防に役立つ可能性があります。

薬物療法

生活習慣の改善だけで血圧が十分に下がらない場合は、薬物治療が検討されます。まずは低用量の利尿剤が選択され、心疾患リスクがある場合はベータブロッカーが有効です。糖尿病や慢性肺疾患を併せ持つ高齢者には、腎機能の保護も期待できる他の降圧薬が処方されることがあります。

血圧の自己管理

高齢者は血圧をできるだけ頻繁に測定することが推奨されます。家庭用血圧計がある場合は、1日1〜2回測定し、記録を残すことで医師が適切な診断・治療計画を立てやすくなります。また、高齢者は低血圧や薬物相互作用のリスクが高いため、継続的なモニタリングが重要です。

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