高血圧の対策と治療法
概要
高血圧(血圧が高い状態)は「サイレントキラー」と呼ばれ、症状がほとんどないため自覚しにくい疾患です。米国心臓協会によると、米国成人の約3割が高血圧で、そのうち約3割が自分が罹患していることを知らないとされています。放置すると心筋梗塞や脳卒中、心不全・腎不全などの重篤な合併症を引き起こす恐れがあります。血圧測定という簡単なスクリーニングで診断でき、治療は薬物療法と生活習慣の改善が基本です。
薬物療法
- β遮断薬、カルシウム拮抗薬、レニン阻害薬、サイアザイド系利尿薬、ACE阻害薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬などが第一選択です。効果が不十分な場合は、α遮断薬、α/β遮断薬、血管拡張薬、中枢作用薬などが追加されます。薬は血圧を下げる作用機序が異なるため、医師と薬の選択肢や既往歴を十分に相談し、最適な治療法を決定しましょう。
食事療法
- 米国心臓協会や他の医学団体が推奨するDASH(高血圧予防食)を実践すると効果的です。飽和脂肪や総脂肪の摂取を抑え、果物・野菜・全粒穀物・低脂肪乳製品を多く摂ります。また、塩分を控えめにし、カリウムを豊富に含む食品(パパイヤ、マンゴー、梨、バナナ、カンタロープ、ハニーデュー、レーズン、キウイ、オレンジ、オレンジジュース、プルーンジュースなど)を積極的に取り入れましょう。
生活習慣の改善
- 体重が過剰な場合は減量を目指し、適正体重を維持することが重要です。定期的な有酸素運動(1日30〜60分)を習慣化し、徐々に運動量を増やしていきましょう。喫煙や過度の飲酒は血圧を上昇させるため、禁煙・節酒を心がけることが推奨されます。
