副腎不全(アジソン病)の治療法は?

日常治療

副腎不全(アジソン病)と診断された人は、毎日コルチコステロイドを服用し続ける必要があります。服用しなければ意識障害や昏睡に至る危険があります。体内で作られないホルモンを補うため、主に経口ヒドロコルチゾンを用いてコルチゾールを補充し、アルドステロンが不足している場合はミネラルコルチコイド(フルドロコルチゾンなど)を併用します。

急性副腎不全(アジソン危機)の治療

感染、外傷、手術、強いストレスなどが引き金となり、急性副腎不全(アジソン危機)を起こすことがあります。主な症状は下痢・嘔吐、腹部・背部・四肢の疼痛、低血圧、高カリウム血症、意識障害などです。危機が起きた場合は、直ちに救急医療が必要です。

救急処置としては、点滴でデキストロース、ヒドロコルチゾン、塩化ナトリウム溶液を投与し、血圧や電解質の安定化を図ります。その後、原因の解明と経過観察のために入院管理が行われます。

注射薬による治療

軽度の感染やストレスで危機が起きやすい患者は、自己注射用の薬剤を常備しておくことが推奨されます。嘔吐や重度の胃腸症状で経口投与が困難な場合は、筋肉注射または静脈注射でヒドロコルチゾンを投与します。

治療上の注意点

副腎不全の患者は薬剤に依存しているため、災害や経済的問題で供給が途絶える事態に備えて、最低でも2か月分の予備薬を確保しておくことが重要です。

治療に関する考慮点

転職、引っ越し、家族の死別、離婚など大きな生活変化やストレスが予想される場合は、主治医と相談し、必要に応じてステロイドの用量を一時的に増やすことがあります。ストレスが軽減したら元の用量に戻すことが基本です。

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