更年期の兆候・症状・治療法
更年期とは
最後の月経が来た後、12か月間月経がない状態を更年期と呼びます。卵子の産生が止まり、卵巣はエストロゲン、プロゲステロン、テストステロンの分泌も減少します。平均的な更年期の年齢は50〜52歳ですが、40歳で起こることも、65歳まで続くこともあります。
周経期(プレ更年期)
更年期に先立つ期間を周経期と呼びます。30代後半から50代にかけて起こり、月経が不規則になることが特徴です。出血量が増えたり減ったり、周期が短くなったり長くなったりします。周経期は更年期の約2年前に始まり、同時に更年期様の症状(ほてり、睡眠障害など)を感じることがあります。
手術による更年期
子宮や卵巣を摘出する手術(子宮全摘術・卵巣摘出術)を受けた場合、即座に更年期が訪れます。自然な更年期に比べ、症状が急激で強く出やすい傾向があります。
更年期の主な症状
ほとんどの女性が何らかの症状を経験します。遺伝的要因や個人差により症状の程度は異なりますが、代表的なものは以下の通りです。
- ホットフラッシュ(のぼせ)や夜間の発汗
- 不眠・睡眠の質低下
- イライラ、気分の変動、うつ状態
- 頭痛、動悸、パニック発作
- 体重増加、疲労感、集中力低下
- 性欲低下、膣の乾燥、胸の張り
- 顔や胸、顎にヒゲのような毛が生える(テストステロンの残存分泌)
米国では約3,800万人の女性が更年期の何らかの段階にあると推定されており、約20%が強い不快感を抱え、15%はほとんど問題を感じません。
対処法・治療
家族歴が良好であれば同様に乗り越えやすいとされていますが、生活環境や精神的サポートも重要です。以下は主な対策です。
- 十分な睡眠とバランスの取れた食事、適度な運動やヨガで体調管理
- 大豆イソフラボンや亜麻仁などの自然食品はホルモンバランスを助ける可能性がありますが、他の薬との相互作用に注意が必要です
- ホルモン補充療法(HRT)は有効な治療法ですが、乳がんや血栓などのリスクが報告されています。医師と十分に相談し、メリットとデメリットを比較してください
自分に合った対策を見つけ、周囲のサポートを活用することが、更年期を健やかに過ごす鍵となります。
