低血糖が起こる理由と対策
他の臓器がさまざまなエネルギー源を利用できるのに対し、脳は正常に機能するために絶えず炭水化物(ブドウ糖)を必要とします。血糖値が低下する状態を「低血糖(ヒポグリセミア)」と言い、放置すると重篤な結果を招くことがあります。
低血糖の定義
血糖値が60 mg/dL以下になると低血糖と診断されますが、個人差があり、60 mg/dLより高くても症状が出ることがあります。血糖値が50 mg/dL以下になると、脳機能に障害を与える危険性が高まります。
医学的な原因
- インスリンや経口血糖降下薬の過剰投与・使用ミス
- 薬剤の変更や過剰服用
- 重度の感染症
- 腎臓、膵臓、肝臓の疾患
- 胃切除術などの外科手術
- 先天性代謝異常
- ホルモン分泌不全
- インスリノーマ(インスリン過剰分泌腫瘍)
生活習慣に起因する原因
- 運動量の急激な増減
- アルコールの過剰摂取
- 特定の有毒物質の摂取
- 断食・長時間の空腹、栄養不良
主な症状
- 震え、冷や汗、動悸、不安感、空腹感、イライラ
- 頭痛、意識混濁、失神、けいれん、昏睡といった重篤な症状
予防と対処法
患者への教育と、食事・食事時間・生活リズムの管理が低血糖予防の鍵です。低血糖が起きた際は、すぐにブドウ糖を含む食品(例:砂糖入りの飲料、フルーツジュース、ノンディエットソーダ)を摂取させると効果的です。
注意点
低血糖の初期症状に気付いたら速やかに対処し、意識が混濁した場合は緊急医療を受ける必要があります。長時間の低血糖は脳障害や死亡につながる恐れがあります。
