線維筋痛症の抗うつ薬治療
治療法
線維筋痛症の根本的な治癒法はありませんが、生活習慣の改善、理学療法、鍼灸やマッサージなどの代替療法、鎮痛剤や抗うつ薬といった薬物療法で症状をコントロールできます。
うつ病と線維筋痛症の関係
うつ病と線維筋痛症はしばしば併存します。両者は脳内の神経伝達物質の異常に関与しており、線維筋痛症の痛みは神経伝達物質「サブスタンスP」の過剰、うつ病はセロトニン不足が関与すると考えられています。SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)は脳内セロトニン濃度を上げ、サブスタンスPの痛み信号を抑制します。
抗うつ薬療法
低用量の抗うつ薬は睡眠の質を改善し、線維筋痛症の痛みを軽減することがあります。うつ症状も併発している場合は、より高用量が必要になることがあります。主に使用される抗うつ薬は、アミトリプチリン、フルオキセチン(プロザック)、デュロキセチン(シンバルタ)、ミルナシプラン(サベラ)などです。
診療上の留意点
甲状腺、膵臓、副腎の機能障害は、線維筋痛症やうつ病様の症状を引き起こすことがあります。これらの基礎疾患が疑われる場合は、医師に相談し、適切な検査を受けることが重要です。
注意事項
抗うつ薬の服用量や変更は、必ず担当医と相談のうえで行ってください。
