赤外線療法の適用範囲と期待できる効果
赤外線ランプサウナ・キャビン
個人用の小型エンクロージャーで、赤外線ヒートランプを用いて全身に乾燥熱を提供します。主に木製で、2009年の価格は約279ドルから3,899ドルと幅があります。メーカーは、発汗によるデトックス効果で重金属や有害化学物質(ニコチン、処方薬・違法薬物、コレステロールなど)が体外へ排出されると主張しています。また、熱が体を細菌から守り免疫機能を高めるとされています。
赤外線光は毛細血管を拡張させ血行を促進し、リラックスやストレス軽減に寄与します。さらに、体重管理や心血管機能向上を謳う製品もありますが、発汗による体重減少は一時的です。血流改善と代謝率上昇によりカロリー消費が増える可能性があります。全身赤外線療法は心拍数を上げ、適度な心臓負荷を与えることで運動が難しい人の代替として提案されています。
小型LEDパッド
小型LEDはパッドに組み込んで皮膚に直接貼付できます。局所的な赤外線光療法は、関節炎、捻挫、筋肉痙攣、軽度の外傷による痛みの緩和に効果があるとされています。集中した熱は毛穴を開き、皮膚を深部まで清浄にするため、にきび、軽度のやけど、発疹、湿疹の改善が期待できます。
NASAの実験では、微小重力下でもLED赤外線光が創傷治癒を促進することが確認されています。がん治療に直接効くと主張する企業はありませんが、放射線や化学療法による火傷や潰瘍の回復が早まる可能性があります。
足の感覚が低下した高齢者は転倒リスクが高まりますが、理学療法士アラン・B・コックマンの研究では、赤外線療法により感覚が回復し転倒予防に繋がったと報告されています。
ウィスコンシン医科大学は、NASAと共同で口内潰瘍(化学療法や放射線治療による)の治療効果を検証中です。潰瘍は摂取障害や感染リスクを伴うため、改善が期待されます。
赤外線凝固療法(痔核治療)
Aetna保険会社の報告によれば、1度・2度の痔核は赤外線凝固療法で安全に治療でき、外科的手術を回避できるケースがあるとされています。
赤外線療法は皮膚を焼くことなく熱を供給し、侵襲性が低く副作用もほとんど報告されていません。ただし、効果の多くは科学的根拠が不十分で、保険適用外となることが多い点に留意が必要です。
