静脈内療法に伴うリスクと対策
Kelli Rosenthal氏が執筆した『静脈内療法の法的側面』(ResourceNurse掲載)によると、入院中に受ける患者の90%以上が何らかの静脈内療法(IV療法)を受けます。IV療法は看護師が行う薬剤投与の中でも最もリスクが高く、重大な薬剤合併症の60%以上がIV療法に起因するとされています。リスクは重篤なものから生命を脅かすものまで多岐にわたります。
合併症全般
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過敏症、浸潤、感染、静脈炎、漏出(エクストラバス)などが主なリスクです。投与前に看護師は患者のアレルギー歴や家族歴を確認し、投与後は5~10分間観察して過敏症の兆候(発熱、発疹、蕁麻疹、喘鳴、関節腫脹など)を見逃さないようにします。慎重かつ注意深い看護により、多くの合併症は予防可能です。
浸潤と漏出
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浸潤はカテーテルの位置が不適切で、液体が血管外へ漏れ出すことで起こります。特に高齢者は血管が脆弱で起きやすいです。症状は腫脹、灼熱感、皮膚の緊張感、冷感、痛みなどで、漏れた液体量が多いほど重症化します。浸潤が疑われたらすぐに患部を挙上し、脈拍とカテーテル部位を確認します。
漏出は、刺激性(バシカント)薬剤が血管外に漏れた場合に起こり、治癒遅延、組織壊死、可動域低下、変形、最悪の場合は切断に至ることがあります。症状は浸潤と同様です。正しい投与手技と適切な薬剤管理で漏出は防げます。
静脈炎(ファイブリティス)
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酸性またはアルカリ性の溶液を使用したときに起こりやすい合併症です。カテーテル挿入時の外傷、細い血管の使用、同一部位での長時間使用、サイズ不適合の血管アクセス機器が原因となります。症状は挿入部位の発赤・疼痛、血管の腫脹、発熱で、遠位部の血管で早く出現します。適切な手技と定期的な観察で予防が可能です。
感染症
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発赤、発熱、カテーテル部からの分泌物は感染のサインです。疑いがある場合は速やかに医師に連絡し、看護師はバイタルサインの監視、処方された抗菌薬の投与、必要に応じたカテーテル除去を行います。
