肺炎球菌とは何か?

肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae)は、髄膜炎、菌血症、耳や副鼻腔の感染、肺炎など、さまざまな疾患を引き起こす細菌です。米国では毎年約5〜7百万人が耳感染症、15万〜57万件の肺炎、3千〜6千件の髄膜炎を発症しています。治療が遅れると重篤化し、最悪の場合は死亡に至ります。

起源

肺炎球菌は鼻咽頭(鼻の奥)に常在する細菌です。CDCによれば、鼻咽頭から耳、肺、血流へと移動したときに感染を起こします。常在部位では症状を示さないものの、他部位へ拡がると中耳炎、副鼻腔炎、肺炎、髄膜炎などの侵襲性肺炎球菌疾患を引き起こします。

主な症状

典型的な症状には、耳の痛み、頭痛、寒気、発熱、意識障害、項部硬直、胸痛、呼吸困難、咳嗽などがあります。感染後1〜3日で症状が現れることが多いです。

感染経路

ニューヨーク市保健局の報告によると、肺炎球菌は飛沫感染します。感染者がくしゃみや咳をした際に放出される小さな呼吸器飛沫を介して、近くにいる他者に伝播します。

リスク要因

CDCは、2歳未満の乳幼児、高齢者、集団保育施設に通う子ども、HIV感染者、鎌状赤血球症患者、アメリカ先住民(アラスカ先住民含む)などが感染リスクが高いとしています。

治療法

ペニシリン系抗生物質が第一選択薬ですが、耐性菌の増加により効果が限定的になるケースがあります。そのため、耐性株に対抗できる新しい抗生物質の開発が進められています。

予防策

23価多糖体ワクチン(PPSV23)と7価結合型ワクチン(PCV7)は、肺炎球菌感染を予防します。PPSV23は主に成人や高齢者に、PCV7は3歳未満の小児に使用されます。PPSV23は約85〜90%、PCV7は約80%の菌株に対して有効です。

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