カビが引き起こす健康被害と対策

カビの基礎知識

カビは有機物上で増殖する生きた微生物です。パンや果物、チーズなどだけでなく、壁や床、天井といった住宅内の有機素材でも繁殖します。カビは有機物を分解し、栄養を環境に戻す役割を持ちます。

繁殖は胞子(種子のようなもの)で行われ、空気や水、動物・昆虫を介して広がります。

カビによる健康症状

カビの胞子がアレルゲンとなり、免疫系が反応するとアレルギー様の症状が現れます。主な症状は次のとおりです。

  • 鼻づまり・鼻水、目のかゆみ・赤み、咳や喘鳴
  • 皮膚のかゆみや発疹、頭痛、喉のかすれ
  • 呼吸困難(特に喘息や重度アレルギーを持つ人)

カビが産生する毒素に曝露すると、発疹や頭痛、呼吸困難といった中毒症状が出ることがあります。また、免疫抑制状態(HIV/AIDS、臓器移植後など)の人はカビ感染のリスクが高まります。

カビの発見方法

水漏れや浸水、結露などの湿気が原因でカビは発生します。早期に発見するためのサインは以下です。

  • 床や天井の板が膨らむ・反りが出る
  • 壁や天井の変色、シミ
  • カビ特有のカビ臭(カビ臭)

カビは壁内部や天井タイルの裏に潜んでいることが多く、目に見える痕跡がない場合もあります。

カビの除去方法

対象面積が10平方フィート(約0.9㎡)未満であれば、個人で清掃可能です。清掃時は以下を守りましょう。

  • 手袋と防塵マスクを着用し、胞子や洗剤から身を守る
  • 漂白剤やカビ除去剤で徹底的に洗浄する
  • 清掃後は湿気の原因を速やかに解消し、1〜2日以内に乾燥させる

広範囲の場合は、専門業者に依頼することを推奨します。

特別な注意点

カビは見た目以上に広がりやすく、長時間の曝露は健康被害を悪化させます。保護具なしでの作業は避け、可能であれば専門の除去業者に依頼してください。

詳しい対策は米国環境保護庁(EPA)の『カビ・湿気・住宅に関する簡易ガイド』をご参照ください(https://www.epa.gov/iaq/molds/images/moldguide.pdf)。

疾患 - 関連記事