マラリアと腸チフスの違いと対策

原因

腸チフスはサルモネラ・チフィ(Salmonella typhi)という細菌が汚染された水や食物を介して感染します。衛生状態が悪い発展途上国でよく見られ、熱帯地域に多く分布します。一方、マラリアはハマダラカ mosquito が媒介する原虫(Plasmodium属)による感染症で、同じく熱帯・亜熱帯の地域で頻発します。

症状

  • 腸チフス
    • 高熱・頭痛・下痢(または便秘)
    • 倦怠感・全身のだるさ
    • 腹部痛・皮疹
    • 2週目以降の体重減少・腹部膨満
    • 3週目になると錯乱や無反応状態(腸チフス状態)に至ることも
  • マラリア
    • 急激な高熱と寒気、激しい発汗
    • 悪心・嘔吐
    • 頭痛・筋肉痛
    • 重症例では多臓器不全や死亡リスクが高い

診断

どちらの感染症でも、患者の渡航歴が重要な手がかりとなります。マラリアは血液塗抹標本(スライド)で原虫の有無を顕微鏡で確認します。腸チフスは血液、便、尿、または骨髄の培養を行い、48〜72時間培養後にサルモネラ・チフィの成長を顕微鏡で検出します。

治療

  • マラリア

    抗マラリア薬(経口または静脈投与)を使用します。薬剤の選択は、患者の年齢、感染した< i>Plasmodium種、感染地域、症状の重症度に応じて決定されます。

  • 腸チフス

    抗生物質による治療が基本です。加えて十分な水分補給と高エネルギー食が推奨され、重症例では静脈栄養が必要になることがあります。

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