手術に伴う敗血症性ショック
近年の医療技術の進歩により手術リスクは大幅に低減しましたが、依然として致命的な合併症が起こり得ます。その中でも特に危険なのが敗血症性ショックです。感染に対する免疫反応が過剰になることで急激に血圧が低下し、死亡率は約50%に達します。
敗血症性ショックとは
メイヨークリニックによると、敗血症性ショックは感染に対する免疫系の過剰反応によりエンドトキシンが放出され、急激な血圧低下を引き起こす状態です。
症状
主な症状は以下の通りです。
- 脈拍の速さと血圧の急激な低下
- 「温熱型」と「寒冷型」の2タイプがあり、寒冷型が一般的です。
- 温熱型では脈が跳ね上がり、四肢が温かく赤みを帯びます。
- 寒冷型では四肢が冷たく湿っており、中心体温(直腸温)は高くなります。
考慮すべき点
敗血症性ショックからの生存は不確実ですが、以下の要因が予後を改善します。
- 年齢が20代後半程度で、既往歴がほとんどないこと。
逆に、極端に若い・高齢、既存の疾患がある、体内に医療機器が埋め込まれている場合は予後が悪化します。
治療法
手術後に発症した敗血症性ショックの治療は、十分な輸液と酸素投与が基本です。ドーパミンやクロルプロマジンなどの薬剤が症状緩和に用いられます。時間が重要で、迅速な対応が回復の鍵となります。
合併症
敗血症性ショックは以下のような合併症を引き起こす可能性があります。
- 左心室急性不全(心臓の一部の機能低下)
- 肺水腫(肺に液体がたまる状態)
