COPD(慢性閉塞性肺疾患)とは?
タイプ
COPDは「慢性閉塞性肺疾患」の略称で、主に「慢性気管支炎」と「肺気腫」の2つの疾患を指します。症状はそれぞれ異なりますが、重症度や症状が重なることもあります。医療現場では、慢性気管支炎患者を「ブルーブロウター」、肺気腫患者を「ピンクパファー」と呼び、特徴的な症状を覚えやすくしています。
症状と影響
慢性気管支炎も肺気腫も呼吸困難や呼吸時の負荷増大が共通です。慢性気管支炎はしばしば痰を伴う咳、喘鳴、心不全との関連が見られます。一方、肺気腫では咳が必ずしも出ないものの、呼吸に大きな努力が必要です。喘鳴が出ることもあり、胸部は樽型に膨らむことが多いです。
診断
喫煙歴や有害物質への曝露があり、呼吸困難や咳などの症状が認められる場合にCOPDが疑われます。診断は肺機能検査(スパイロメトリー)で肺活量や呼気流速を測定し、胸部X線で肺気腫の所見を確認、血液ガス分析で酸素・二酸化炭素濃度を評価します。
治療上の留意点
COPDは完治が難しいですが、症状緩和や進行抑制は可能です。最も重要なのは禁煙です。喫煙を続けると肺の排気が悪くなり、煙が長時間肺に残り、ダメージが加速します。
予防・治療法
治療薬は主に3種類に分かれます。気管支拡張薬や吸入ステロイドは炎症を抑え気道を広げ、呼吸を楽にします。慢性気管支炎の細菌感染には抗生物質が用いられます。重度の肺気腫には肺部分切除や移植手術、酸素療法が検討されます。
