戦争退役軍人に見られる大球性貧血の原因は何か
心理的外傷(ストレス創傷)
米国医学会誌(JAMA)によると、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を抱える退役軍人は、アルコール障害を併発するリスクが高いことが報告されています。原因としては、戦闘時の過酷なストレスに対する訓練不足や、帰還後の軍人と民間人の生活ギャップ、支援体制の不十分さが挙げられます。
過度なアルコール摂取
戦場での残存ストレスを和らげる手段として、過度な飲酒が自己投薬的に行われることがあります。アルコールは大脳皮質、海馬、側坐核などを刺激し、思考や快感を高め、身体をリラックスさせます。その結果、幸福感とリラックス感が得られ、退役軍人は日常のストレスから逃れようとします。
大球性貧血とは
貧血はヘモグロビン量が不足し、酸素・二酸化炭素の運搬が不十分になる状態です。大球性貧血は、赤血球が正常より大きくなることで、赤血球数やヘモグロビン濃度が低下します。大球性貧血は「巨赤芽球性(メガロブラスティック)」「非巨赤芽球性」の2タイプに分類されます。
非巨赤芽球性大球性貧血
慢性アルコール依存症の患者は、骨髄への毒性により円形で大きな赤血球が産生されます。また、外傷などで大量出血した後に、一時的に骨髄が大きな赤血球を作り出すことでも同様の貧血が起こります。
巨赤芽球性大球性貧血
ビタミンB12や葉酸の欠乏が原因です。これらはDNA合成に必須で、欠乏すると赤血球の成熟が阻害され大きくなります。葉酸はほうれん草などの緑葉野菜に、ビタミンB12は肉・魚などの動物性食品に多く含まれます。ビタミンB12欠乏は手足のしびれや感覚異常といった神経症状も伴います。
