毒性ショック症候群(TSS)の概要と対策

毒性ショック症候群(TSS)は、金黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)や化膿性連鎖球菌(Streptococcus pyogenes)が産生する毒素によって引き起こされる、稀ながら致命的な細菌感染症です。適切な治療が行われなければ、重篤な合併症や死亡に至ります。

症状

  • 金黄色ブドウ球菌が原因の場合、体温が103°F(約39.4°C)以上の高熱、全身発疹、倦怠感が典型的です。治療が遅れると意識障害や臓器不全に進行します。

  • 化膿性連鎖球菌が原因の場合、皮膚からの侵入が多く、侵入部位に鋭い疼痛が現れます。その後は金黄色ブドウ球菌感染と同様の症状が出ます。

原因

  • 細菌は皮膚の傷や裂け目から体内に侵入します。高吸収性タンポンの使用はリスクを高める可能性がありますが、直接的な因果関係は確立されていません。免疫系が十分に対応できない場合、細菌が産生する毒素が全身に作用しTSSを引き起こします。

後遺症

  • 生存した患者は、皮膚の表層が剥離したり、脱毛や爪の喪失が見られることがあります。これらは時間とともに回復しますが、約半数の患者が数か月後に軽度の再発を経験します。再発時も迅速な医療介入が重要です。

治療

  • TSSは緊急入院が必要です。臓器不全のリスクがあるため、必要に応じて人工呼吸器や血液透析などの生命維持管理が行われます。感染部位の特定と外科的除去が治癒に不可欠です。

予防・対策

  • 月経時のタンポン使用に不安がある場合は、パッドや月経カップなど他の衛生用品を選択するとよいでしょう。特に超吸収性タンポンはリスクが高いとされています。また、傷口は清潔に保ち、適切に消毒することが重要です。

医学的状態 - 関連記事