中央前庭障害
症状
- 軽度のめまい、ふらつき感
- 視界のぼやけや視覚の歪み
- 方向感覚の喪失や落ち込むような感覚
- バランスが取れず、転倒しやすくなる
原因
中枢前庭障害は、脳幹や小脳をつなぐ神経経路に異常が生じることで発症します。主な原因は以下の通りです。
- 脳幹腫瘍や腫瘍性病変
- 多発性硬化症などの脱髄性疾患
- 脳幹の血管障害(梗塞・出血)
合併症
平衡感覚の低下により転倒のリスクが高まります。特に高所や不安定な場所での事故を防ぐため、環境調整が重要です。
診断
米国言語聴覚協会(ASHA)によれば、MRI検査で脳内の構造異常を確認し、診断が行われます。必要に応じて前庭機能検査も実施されます。
治療
根本的な原因が明らかな場合は、腫瘍手術や免疫調整療法などで原疾患を治療します。症状緩和のためには、以下のリハビリテーションが有効です。
- バランストレーニングと姿勢制御訓練
- 視覚・前庭相互作用を利用した運動療法
- 転倒防止のための環境調整指導
現在、中枢前庭障害そのものを直接標的とした特異的治療法は確立されていません。
