糖尿病リスク

セロクエルを服用する最大の危険は、糖尿病の発症リスクが高まることです。2000年代初頭にこの問題が初めて指摘されましたが、メーカーは当初警告を出しませんでした。服用前に糖尿病の兆候がなくても、セロクエルや同様の抗精神病薬(ジプレキサ、クロザリル)を使用した一部の患者で糖尿病が発症しています。

警告

2004年2月号の『Diabetes Care』誌は、主要医学会4団体の声明を掲載し、セロクエル服用者に糖尿病リスクへの注意を呼び掛けました。この結果、米国食品医薬品局(FDA)はメーカーに警告ラベルの貼付を義務付けましたが、実際には日本国内の処方にのみ適用され、米国では使用されていませんでした。

予防策

医師は処方前にリスクを説明し、糖尿病の既往歴や家族歴がない患者に限定して使用すべきです。服用中は定期的に血糖値をチェックし、異常が認められた場合は速やかに対応します。

セロクエル怒り(Seroquel Anger)

セロクエル服用者の中には、感情の起伏が激しくなり「セロクエル怒り」と呼ばれる状態になることがあります。特にアルツハイマー病や認知症の症状緩和目的で使用する患者で顕著です。少数ですが、症状が悪化するケースも報告されています。

副作用と症状の悪化

セロクエルは怒りや興奮、偏執、気分の変動を増幅させ、稀に暴力的になることがあります。症状が悪化したと感じたら直ちに医師に相談し、必要に応じて服用中止が検討されます。