頸動脈狭窄の兆候・症状と治療法
頸動脈狭窄は、脳へ血液と酸素を供給する頸動脈が狭くなる状態です。症状が出ないこともありますが、脳への酸素供給が不足すると様々な警告サインが現れます。ここでは主な症状と治療法を解説します。
言語障害(構音障害)
脳への酸素供給が低下すると、言葉がはっきりしない、他人の言うことが聞き取りにくいといった症状が現れます。これは脳卒中や一過性脳虚血発作(TIA)の前兆である可能性があります。
視覚障害
視界がぼやけたり、片方または両方の眼で視力が低下したりします。TIAの場合は数分から24時間程度で回復することがありますが、放置すると脳卒中につながる恐れがあります。
しびれ・チクチク感
顔や四肢にしびれやチクチク感が現れ、特に体の片側に限定されることが多いです。
麻痺
血流が著しく低下すると、体の片側に麻痺が生じ、患部の動きが制限されます。TIAでは一時的ですが、脳卒中になると永続的な障害になることがあります。
意識喪失
血流不足が重度になると意識を失うことがあります。TIAの症状は一時的でも、速やかな医療評価が必要です。
治療法
ステント留置術(血管形成術)
ステントは血管を拡げ、閉塞部を支える金属製の網です。外科手術に比べ侵襲が少なく、血流改善が期待できます。
抗血小板薬・抗凝固薬
狭窄が50%未満の場合、血栓形成を防ぐためにアスピリンなどの抗血小板薬が処方されます。
頸動脈内膜切除術(エンドアーテレクトミー)
頸部に切開を加え、動脈内のプラークを直接除去する手術です。血流を回復させ、脳卒中リスクを低減します。
