肩の弛緩(ゆるみ)の原因と対策

肩の弛緩(ゆるみ)とは

肩関節を取り巻く軟部組織が緩む状態を「肩の弛緩」と呼びます。腕を側方に下げたままで外旋角度が80度以上になると、肩は緩んでいると判断されます。靭帯、腱、筋肉、関節包すべてが影響を受けることがあります。

肩の弛緩の原因

  • 先天的なコラーゲンの柔軟性:コラーゲン繊維の結合が少ないと、組織が元々緩みやすくなります。
  • 過度の使用:特に水泳選手や投手など、頭上での反復動作を伴うスポーツ選手は、靭帯や関節包が徐々に緩みます。
  • 全身性の靭帯弛緩:体全体の関節が一般的に緩い人は、肩も同様に弛緩しやすくなります。

弛緩と不安定性の違い

  • 弛緩は痛みがほとんどなく、可動域が広がるだけの状態です。
  • 不安定性は痛みを伴い、関節が過度に動くため、部分脱臼(亜脱臼)や完全脱臼を引き起こす危険があります。
  • 不安定性は単一の外傷や長期的な過使用で起こりますが、弛緩は先天的・繰り返しの使用で生じます。

リスク要因

  • 過度な肩の弛緩は、肩の不安定性や脱臼のリスクを高めます。
  • 弛緩がある人は、関節強化トレーニングを定期的に行うことが推奨されます。
  • 頭上での反復動作が必要なスポーツに参加する前に、専門家に相談することが重要です。

全身性靭帯弛緩テスト

  • 親指を伸ばし、手首を下に曲げます。
  • 反対側の手で伸ばした親指を前腕に近づけます。
  • 親指が前腕に触れるか非常に近い位置まで来たら、全身性の靭帯弛緩があると判断できます。

注意点とアドバイス

  • 肩の弛緩の程度は個人差があります。医師は弛緩と不安定性を明確に区別して診断します。
  • 不安定性は通常痛みを伴い、過剰な可動域が問題となります。痛みがある場合は早めに専門医を受診してください。

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