職場で禁煙プログラムを導入する方法

禁煙を支援するプログラムは、仲間のサポートがあることで禁煙成功率が高まります。ニュージャージー州のAtlantic Health病院システムの調査によると、包括的な禁煙プログラムに参加した喫煙者は、参加しなかった人に比べて4倍の確率で禁煙に成功するとされています。多くの企業が従業員の禁煙を促進したいと考えていますが、まだ制度が整っていない場合は、以下のステップで導入を検討してみましょう。

導入までのステップ

  1. 需要の把握

    まず、従業員の何割が禁煙プログラムに関心を持つか概算します。全体の10%程度の代表サンプルを対象にアンケートを実施し、喫煙者の人数、禁煙希望者、参加意欲を確認します。プログラム費用は企業が負担するケースが多いですが、参加者が少額でも自己負担できるか確認しておくと導入のハードルが下がります。

  2. 人事部への提案

    人事担当者(小規模企業の場合はHRを兼任している方)に、禁煙プログラム導入の有無を確認し、未実施であれば提案します。その際、以下のような統計データで説得力を高めましょう。

    • 米国疾病予防管理センター(CDC)によると、2000〜2004年の期間で喫煙は年間1930億ドルの医療費・生産性損失をもたらしました(直接医療費960億ドル、失われた生産性約970億ドル)。
    • 2004年の米国外科医総長報告書は、喫煙が欠勤や医療利用増加につながり、健康状態の低下と因果関係があると指摘しています。

    さらに、プログラム導入に必要な情報収集を自ら進んで行う旨を申し出ます。

  3. 情報収集と提案先の特定

    健康保険組合や福利厚生サービスが提供する禁煙セミナーを調べます。外部の専門業者としては、Nicotine SolutionsやAllen Carr’s Easyway to Stop Smokingなどがあります。得られた情報を人事担当者に提示しましょう。

  4. 自社施設の活用

    企業が費用負担をしない場合でも、会議室やコピー機などの設備を利用して自主的にクラスを開催できます。受講料を参加者が負担できるか確認し、講師見積もりや参加者数を把握したうえで、導入時期を設定します。

  5. 地域団体の活用

    米国肺協会(American Lung Association)の「Freedom from Smoking」プログラムなど、地域の禁煙支援団体に問い合わせて、グループクリニックの開催情報を入手します。

  6. 自発的な禁煙サポートグループの立ち上げ

    会議室の提供のみで費用が出せない場合でも、社員同士で禁煙サポートグループを結成できます。たとえば、ニコチン・アノニマス(Nicotine Anonymous)は、アルコホリクス・アノニマスと同様の12ステッププログラムで喫煙者を支援します。形式的すぎない場合は、禁煙希望者と既に禁煙した社員が自由に情報交換できるオープンミーティングを定期的(週1〜2回)に開催し、互いに励まし合う場を作ります。

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