精巣上体炎(エピディディミティス)の原因
精巣上体は、男性の精巣と精管をつなぐ細長い管です。この精巣上体が腫れて炎症を起こすと「精巣上体炎(エピディディミティス)」と呼ばれます。主に19〜35歳の若年男性に多く見られ、軍隊での入院原因のひとつでもあります。多くの場合、細菌感染が原因です。
クラミジア感染
クラミジア・トラコマティスという細菌が引き起こす性感染症で、精巣上体炎の原因の50〜60%を占めます。尿道から細菌が上行し、精巣上体に達して炎症を起こします。治療は抗生物質が中心です。
淋菌感染
淋菌(Neisseria gonorrhoeae)も同様に尿道から上行し、精巣上体炎を引き起こします。クラミジア感染と同様に抗生物質で治療します。
大腸菌(E. coli)感染
腸内に常在する大腸菌が、コンドームなしの肛門性交などで尿道に侵入し、精巣上体へ移動すると感染します。35歳以上の男性や肛門性交を行う男性に多く見られ、治療は抗生物質です。
その他の細菌感染
結核菌やウレアプラズマなど、他の細菌も稀に精巣上体炎を引き起こすことがあります(米国国立医学図書館)。
リスク要因
割礼を受けていない、尿路系の既往歴がある、泌尿器手術を受けたばかり、複数の性パートナーと無防備な性交を行う男性はリスクが高まります。また、抗不整脈薬アミオダロンを服用している場合も注意が必要です。
稀に、激しい運動や膀胱が満杯の状態での性交時に、尿が逆流して精巣上体に流れ込み炎症を起こすことがあります(eMedicine)。
