壊血病の症状と概要
壊血病は、長期間にわたるビタミンC(アスコルビン酸)不足が原因で発症する疾患です。かつては航海者に多く見られましたが、現在は慢性アルコール依存症や栄養失調の人に多く見られます。
特徴
- 倦怠感、筋力低下、歯茎の腫れや出血
- 貧血、創傷の治癒遅延、関節痛・腫脹
- 眼窩の陥没、皮膚の出血斑
- 小児や乳児では骨の成長障害や下肢痛が見られることがあります。
重要性
ビタミンCは体内でコラーゲン合成に不可欠です。コラーゲンは結合組織の主要構成要素であり、欠乏すると組織の修復や強度が著しく低下します。
診断
- 症状の評価に加え、血液検査でビタミンC濃度を測定します。
- 小児や乳児の場合、骨の変化を確認するためにX線検査が用いられることがあります。
治療
- ビタミンCを豊富に含む野菜や果物(特に柑橘類)を中心とした食事療法を行います。
- 必要に応じてビタミンCサプリメントを投与します。
画期的な発見
1753年、英国海軍の外科医ジェームズ・リンドは、レモンとオレンジジュースの摂取が壊血病の予防・治療に有効であることを示しました。
