トゥレット症候群とは
トゥレット症候群は、ジオルジュ・ジル・ド・ラ・トゥレットにちなんで名付けられた障害で、声や体の不随意な動き(チック)を特徴とします。チックは慢性的に続くこともあれば、短期間で収まることもあります。一般的には不適切な言葉や罵声を発するイメージがありますが、実際の症状は多様で、必ずしもそうとは限りません。
トゥレット症候群の見分け方(6つのポイント)
- ステップ 1:チックは不随意な動きや音で、まばたき、咳、喉をすくめる、鼻をすするなどがあります。体の動きが伴うものは「運動チック」、声や音が伴うものは「音声チック」と呼びます。エコラリア(他人の言葉を真似る)やコプロラリア(罵声や社会的に不適切な言葉)なども含まれます。チックは抑制できることもありますが、強い衝動があり、実行すると緊張が和らぎます。
- ステップ 2:多くの人は学校や診療所などで一時的にチックを抑えることができますが、抑え続けると逆に症状が悪化しやすいです。チックは主に5〜7歳で出現し、8〜12歳で最も頻繁になります。その後は徐々に改善することが多いです。
- ステップ 3:トゥレット症候群は他の疾患と併存することが多く、強迫性障害(OCD)や注意欠陥・多動性障害(ADHD)、学習障害、睡眠障害などがよく見られます。単独でトゥレットだけを持つ患者は全体の約40%です。
- ステップ 4:遺伝的要因が強く、親がトゥレット症候群を持つ場合、子どもが発症する確率は約50%です。ただし、遺伝子を受け継いでも症状が出ないこともあります。男性に多く見られ、OCDやADHDとの関連が示唆されています。
- ステップ 5:トゥレット症候群の患者は通常、知能に問題はなく、普通の生活を送れます。根本的な治療法はありませんが、行動療法や認知療法、薬物療法などで症状は十分にコントロールできます。ヨガやリラクゼーション、バイオフィードバック、運動などの自然療法も有効とされています。
- ステップ 6:自分や家族にトゥレット症候群が疑われる場合は、症状や行動の変化、発現した時間帯などをすべて記録し、頻度や状況を把握して医師に相談しましょう。
