高齢者のビタミンD欠乏症の対策と治療法
ビタミンDは皮膚が日光に当たると体内で合成される唯一のビタミンで、活性化した状態ではホルモンのように働きます。骨密度の維持に不可欠なため、特に高齢者は十分な摂取が重要です。高齢者は日光浴の機会が少なく、食事でも十分に取れないことから、ビタミンD欠乏がよく見られます。
必要なもの
- 25-ヒドロキシビタミンD検査(血中ビタミンD濃度測定)
- ビタミンD3サプリメント
対策手順
- ビタミンDの血中濃度を測定する
欠乏かどうかを確実に知るには、25-ヒドロキシビタミンD検査が必要です。足のかかとや指先から血液を採取します。保険が適用できる場合は医師に検査を依頼し、検査名を必ず「25-ヒドロキシビタミンD」と伝えてください。 - 適度な日光浴を行う
皮膚が直接紫外線を受けることで、コレステロールがビタミンD3に変換されます。日焼け止めを塗る前に、10〜20分程度日光に当たることを目安にしましょう。日光が不足する地域では、ビタミンD専用の立位型日光浴ベッドを利用する方法もあります。 - ビタミンD3を補う
ビタミンD2ではなく、ビタミンD3(コレカルシフェロール)を選びます。1日あたり最大1,000 IU(国際単位)までが安全とされていますが、骨粗鬆症リスクが高い女性は医師と相談の上、より高用量が必要になることがあります。 - ビタミンDを多く含む食品を摂取する
ビタミンDが豊富な魚(ヒラメ、スズキ、ツナ、タラなど)や、ビタミンD強化ミルク・乳製品を食事に取り入れましょう。これらが難しい場合は、フィッシュオイルサプリや純粋な魚油を利用しても構いません。保存方法や使用期限はラベルを必ず確認してください。 - 欠乏と過剰のサインを知る
欠乏は骨軟化症(オステオマリシス)や骨密度低下(オステオポーネイア、骨粗鬆症)を招きます。一方、過剰摂取は血中カルシウムが上昇(高カルシウム血症)し、嘔吐、下痢、食欲不振、便秘、倦怠感などの症状が出ます。
ビタミンDは適切な検査と日光・食事・サプリのバランスで管理できます。疑問がある場合は医師や栄養士に相談し、個々の状態に合わせたプランを作成しましょう。
