足下垂(フットドロップ)の原因と治療法
足下垂(フットドロップ)は単独の疾患ではなく、神経や筋肉に起因する基礎疾患の症状です。足首を上げて足を持ち上げられないため、歩行時に足が地面をすくむか、膝を曲げて足を高く上げなければなりません。
主な原因
- 多発性硬化症、脳性麻痺、脳卒中などの中枢神経障害
- ポリオ、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、シャルコー・マリー・トゥース病、筋ジストロフィー、パーキンソン病、糖尿病などの末梢神経・筋肉疾患
- 薬物やアルコールの副作用、下腿や足部の外傷
腰部の問題が原因になるケース
- 腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、すべり症などで、腓骨神経へ向かう血管が圧迫され、足首の屈曲を司る筋肉に過度の負担がかかると足下垂が生じることがあります。
治療法
治療は根本原因に応じて選択されます。根本的な疾患が治療されない限り、足下垂の改善は難しいです。一般的なアプローチは、装具(足首ブレースやスプリント)、理学療法、必要に応じた手術です。
装具は足首を90度の中立位に固定し、歩行時に足が地面に触れないようにします。主にポリプロピレン製のブレースが靴の中に装着されます。
歩行障害が著しい場合は、理学療法で適切な歩行パターンや足の引きずりを最小限に抑えるエクササイズを行います。装具や理学療法で効果が得られない重症例では、神経や筋肉の機能回復を目的とした手術が検討されます。
