パレオダイエットはパーキンソン病の振戦を軽減できる
米国国立神経疾患研究所によると、パーキンソン病は進行性の疾患です。この病気は、ドーパミンという神経伝達物質を産生する脳細胞が徐々に失われることが原因とされています。症状としては、手や顔、体の震え、こわばり、筋硬直などがあります。根本的な治療法はまだ確立されていませんが、制限された食事法、例えばパレオダイエットを実践することで症状の緩和が期待できることがあります。
パレオダイエット
- パレオダイエットは、ベン・バルザー医師が提案した、狩猟採集民の食生活をモデルにした食事法です。これらの民族は高血圧、関節炎、糖尿病、脳卒中、心臓疾患、がん、うつ病などの発症率が非常に低いとされています。パーキンソン病患者に対しては、グルテンなどの刺激物を除き、果物や野菜を多く摂取して抗酸化物質を増やすことが推奨されています。
- 1991年のコロンビア大学の研究では、抗酸化物質を多く含む食事がパーキンソン病の進行を大幅に遅らせることが示されました。具体的には、乳製品、穀物、豆類、ジャガイモ、塩、砂糖の摂取を制限し、肉、果物、野菜、ナッツ、種子、ベリー類といった「洞窟人」の食材を中心に食べることが推奨されます。毎食少なくとも1皿の果物または野菜を取り入れ、種類を変えることで幅広い栄養素を摂取しましょう。
パレオダイエットとパーキンソン病
- 2002年のScience Daily記事によれば、グルテン(穀物に含まれるたんぱく質)に対する潜在的な感受性がさまざまな神経疾患の原因となることがあります。そのため、グルテンを除去することでパーキンソン病患者の神経機能が改善し、震えが軽減される可能性があります。
- 1996年9月号の『Neurology』や1996年1月号の『Annals of Neurology』の研究では、低糖・低動物性脂肪の食事がパーキンソン病の罹患率をさらに低下させることが示されています。パレオダイエットは既に低糖ですが、脂肪分の少ないタンパク源(鶏肉、七面鳥、低脂肪牛肉、魚介類など)に限定することで、さらに効果が期待できます。
パレオダイエットは、パーキンソン病の症状緩和に役立つ可能性がある食事法ですが、実践する前に必ず医師と相談し、個々の状態に合わせた適切なプランを立てることが重要です。
