末梢動脈疾患(PAD)ガイドライン
アメリカ心臓協会によると、末梢動脈疾患(PAD)は約800万人の米国人が罹患しています。米国では65歳以上の人口の12〜20%がPADにかかっており、早期診断が極めて重要です。PAD患者は心筋梗塞のリスクが4〜5倍に高まります。
定義
- 末梢動脈疾患は、主に脚の動脈が脂肪沈着やプラーク(動脈硬化)により狭くなる状態を指します。動脈が狭くなると、脚や腕への血流が減少し、重症例では切断が必要になることがあります。
症状
- 多くの患者は症状がなく、軽度の症状にとどまりますが、約10人に1人は歩行時に脚の痛み(間欠性跛行)を感じます。その他の症状として、股関節の痙攣、脚のしびれ・脱力、足や下腿の冷感、変色、毛髪の脱毛、爪の変化などがあります。
原因
- 最も一般的な原因は動脈硬化で、全身の動脈にプラークが蓄積し、脚への血流が阻害されます。その他、血栓、外傷、感染症などが稀に原因となります。
リスク要因
- 喫煙、糖尿病、肥満、高血圧、高コレステロール、加齢(特に50歳以上)、家族歴が主なリスク要因です。運動不足や飽和脂肪酸の多い食事もリスクを高めます。
治療
- 生活習慣の改善が基本です。禁煙、定期的な有酸素運動、バランスの取れた食事は症状緩和と進行抑制に効果的です。症状が重い場合は血管拡張のための血管内治療(アンジオプラスティやステント留置)が行われます。
