EVLT(内腔レーザー治療)の手順と概要

EVLTは「Endovenous Laser Treatment」の略で、静脈弁が正しく閉じないために血液が滞留し、静脈瘤ができる状態を非外科的に治療する方法です。血液が血管壁に圧迫されて静脈が膨らみ、痛みや腫れ、最悪の場合は出血や潰瘍を引き起こすことがあります。

EVLTを選ぶ理由

  • 従来の外科的手術(静脈除去術や結紮・ストリッピング)や硬化療法と違い、侵襲が少なく、超音波でガイドしながらレーザー光線で直接静脈を閉鎖します。
  • 治療成功率は約98%と非常に高く、短時間で完了します。

EVLTが受けられない場合(非適応)

  • 心疾患や血液疾患を抱えている患者は適用外となることがあります。
  • 妊娠中の方は原則対象外です。多くの場合、妊娠中にできた静脈瘤は出産後に自然に改善します。

施術前の準備

  • 医師による診察、問診、身体検査、超音波検査が必須です。
  • 術後に使用する圧迫ストッキングの処方を受けます。
  • 施術当日は抗菌石鹸でシャワーを浴び、清潔な状態で臨みます。

施術中の流れ

  • 外来診療で行われ、所要時間は1時間未満です。
  • 局所麻酔を行い、必要に応じて鎮静剤を使用します。安全のため、施術後は同伴者が自宅まで送り届けることが推奨されます。
  • 小さなカテーテルを鼠径部から静脈内に挿入し、レーザー光線を通すファイバーを通します。
  • レーザーエネルギーで静脈壁を加熱し、血流を遮断します。完了後はカテーテルを抜き、創部を保護し、圧迫ストッキングを装着します。

施術後のケア

  • 施術後すぐに約20分間トレッドミルで歩行し、血流を促進します。以降、1週間に2回程度同様の歩行を続けます。
  • 圧迫ストッキングは24時間は外せず、入浴時のみ取り外します。最低でも2週間は装着が必要です。
  • 激しい運動や長時間の立ち仕事、直射日光や長距離飛行は治癒が完了する4〜6週間まで控えます。
  • 痛み止め(イブプロフェンやアセトアミノフェン)を必要に応じて使用し、硬直や疼痛は2週間以内に軽減します。
  • 施術後数週間で再度超音波検査を行い、医師のフォローアップを受けます。6か月以降に美容目的で追加治療を検討することもあります。

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