顎の骨髄炎:症状・診断・治療法
骨髄炎は骨が感染する疾患で、主に四肢や脊椎、骨盤に発生しますが、顎に起こることもあります。顎の骨髄炎は稀な疾患で、かつては治癒不可能と考えられていましたが、医療の進歩により治療が可能となっています。急性と慢性の二形態があり、適切な治療を受けないと骨が破壊される危険があります。
症状
- 顎の痛みや圧痛
- 顎周囲の腫脹
- 副鼻腔からの排膿
- 歯の喪失
- 膿の排出、壊死した骨の露出
- 慢性の場合、著しい倦怠感
喫煙、貧血、ウイルス感染、栄養不良などがリスク因子とされています。症状が他の疾患と類似するため、診断が難しいことがあります。
診断
医師はまず血液検査で白血球数の増加を確認し、感染の有無を判断します。画像診断としてX線、必要に応じてCTやMRIが用いられ、骨の損傷範囲を評価します。確定診断のために骨生検を行い、感染菌の同定を行うこともあります。
治療
顎の骨髄炎は口腔内常在菌が多く関与するため、抗生物質による治療が基本です。ペニシリン、クリンダマイシン、メトロニダゾールなどが使用されます。感染が広範囲に及んでいる場合は外科的処置が必要となり、壊死した骨や組織の除去、骨折の修復、腐敗した歯の抜歯などが行われます。顔面再建が必要なケースでは口腔顎顔面外科医の相談が推奨されます。
