副腎皮質腫瘍の概要と対策
副腎と副腎皮質の概要
副腎は左右の腎臓の上に位置する小さな錐体形状の臓器で、ストレス応答やホルモンバランスの調整に重要です。
副腎皮質の役割
- コルチゾール、アルドステロン、デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)を分泌し、代謝・電解質バランス・性ホルモンを調節します。
副腎皮質腺腫(良性腫瘍)
米国臨床腫瘍学会によると、腎上腺腫瘍の99%は腺腫です。副腎皮質腺腫は良性で、ほとんど症状がなく、通常は治療を要しません。
副腎皮質癌(悪性腫瘍)
極めて稀な悪性腫瘍で、発生率は100万人あたり約4〜12例です。周囲の臓器へ転移しやすく、過剰なホルモン産生を引き起こすことがあります。ステージに応じた外科的切除が可能です。
主な症状
- 原因不明の体重変化
- 頭痛、低血圧、腹痛
- 性欲低下、にきび、過剰な体毛
- 不安感、動悸、筋力低下
治療方針
症状のない小さな腺腫は経過観察とし、手術は行いません。10mm未満の腺腫は腹腔鏡手術で除去します。癌の場合は開腹手術が必要になることがあります。クッシング症候群や褐色細胞腫がある場合は、両側副腎の腹腔鏡摘出が最終手段となります。
