骨髄炎の外科的治療法
骨髄炎(骨感染)は、主に腕・脚・脊椎・骨盤の骨に発生します。急性型と慢性型があり、かつては不治と考えられていましたが、医学の進歩により治療が可能となっています。適切な治療を受けないと骨が破壊される恐れがあるため、早期の受診が重要です。
症状
- 急性骨髄炎(特に小児に多い): 突然の発熱、感染部位の痛み、熱感・紅斑・腫脹。子どもは疲労感やイライラも見られます。
- 慢性骨髄炎: 同様の痛みと紅斑に加え、慢性的な倦怠感が続き、膿が排出される開放創ができることがあります。症状が他の疾患と似ているため、診断が難しいことがあります。
診断
- 診察と問診に加え、血液検査で白血球数の上昇が感染の兆候として示されます。
- X線撮影で骨の損傷程度を評価しますが、初期の骨髄炎は見えにくいです。
- 必要に応じてCTやMRIで詳細画像を取得します。
- 確定診断のために骨生検を行い、感染菌を同定します。生検は開放的に骨片を採取するか、長針で骨組織を採取します。
外科的治療
- 感染した骨や組織を除去するために、皮膚を切開して膿を排出し、感染部位の骨や組織を切除します。感染拡大防止のため、周囲の健康な組織も一部除去することがあります。
- 除去後にできた空洞は、他部位から採取した皮膚や筋肉で埋める(組織移植)ことがあります。治癒が進んだ後、必要に応じて骨移植や追加の組織移植を行います。
- 既に金属インプラント(スクリュー・プレート等)が留置されている場合は、感染除去と同時にそれらを取り除くことがあります。
