低コルチゾールの原因は?
高コルチゾールが心血管疾患と関連付けられる一方で、低コルチゾールも基礎疾患のサインとなり得ます。甲状腺機能低下症の患者が訴える症状として、体が弱く震える感覚、闘争・逃走反応の過剰、急なイライラ、集団場面への嫌悪、全身の神経痛、カフェインでリラックスできる、頻尿などが報告されています。過度なストレス生活は副腎のコルチゾール産生を低下させる主な要因と考えられます。
原因
- 副腎疲労により副腎が十分なコルチゾールを産生できなくなるケースがあります。また、関節痛や呼吸器疾患の治療に用いられるステロイド薬は、副腎のコルチゾール産生を抑制することがあります。ステロイドを服用中の方は、低コルチゾールのリスクについて医師に相談しましょう。
考慮すべき点
- ステロイドは体内でコルチゾールと化学構造が類似しているため、コルチゾールの働きを阻害することがあります。可能であれば非ステロイド系の代替薬を選び、ステロイドが必要な場合は最短期間で使用し、治療日と非治療日を交互に設けるなど、副腎の健康を守る工夫が有効です。
誤解
- 慢性疲労症候群の患者は血中コルチゾールが不足していることが報告されています。合成コルチゾール(ヒドロコルチゾン)を投与すると一時的に疲労感が改善するものの、長期的には副腎機能不全を悪化させる可能性があります。
解決策
- 『Journal of Affective Disorders』の研究では、行動療法により慢性疲労患者のコルチゾールレベルが上昇し、症状改善につながることが示されています。
理論・仮説
- 2009年の『Journal of Psychoneuroendocrinology』の報告によれば、アスペルガー症候群の子どもは朝のコルチゾール上昇が見られず、これが異常行動や反復的な行動に関与している可能性があります。
