コルチコステロイドの主な使用目的と注意点
ステロイドと呼ばれることがありますが、筋肉増強を目的としたアナボリックステロイドとは全く異なる薬です。体内ホルモンであるコルチゾールを人工的に作った合成ホルモンで、最も効果的な抗炎症薬のひとつとしてさまざまな疾患の治療に用いられます。
皮膚疾患
湿疹や乾癬などの皮膚炎に対して、外用型コルチコステロイド(クリーム、ローション、ジェル)が広く使用されています。炎症を抑えてかゆみや赤みを速やかに軽減しますが、皮膚の薄化や白内障などの副作用を防ぐため、使用期間はできるだけ短くすることが推奨されます。
慢性疼痛
神経の炎症が原因で起こる慢性的な痛み、特に腰痛などには、注射によるコルチコステロイド投与が有効です。炎症が軽減されると痛みも速やかに和らぎます。ただし、骨密度低下や筋力低下といったリスクがあるため、年に3〜4回程度に回数を制限することが重要です。
呼吸器疾患
喘息などの呼吸器系疾患にも、吸入型や点鼻型のコルチコステロイドが処方されます。吸入ステロイドは気道の腫れを抑え、長期間(数週間以上)毎日使用することで症状の悪化を防ぎます。点鼻ステロイドは鼻腔の炎症を軽減し、鼻詰まりの改善に役立ちます。
炎症性疾患
関節リウマチ、腱炎、潰瘍性大腸炎など、慢性かつ重度の炎症を伴う疾患には、経口コルチコステロイドが処方されます。強力に炎症を抑える一方で、情緒不安定、月経異常、睡眠障害、体重増加、めまいなど多様な副作用が報告されています。
注意喚起
上記は代表的な副作用の一部です。治療中に異常を感じた場合は、速やかに医師へ相談してください。
