ヒトの疥癬(サルコプティック・マンジ)治療ガイド
サルコプティック・マンジは、サルコプテス・スクアビエというダニが皮膚に潜むことでかゆみ・紅斑・フケを引き起こす感染症です。主に犬や猫が罹りますが、稀にヒトにも感染し、一般的に「疥癬(かいせん)」と呼ばれます。ヒトに寄生したダニは3週間ほどで死滅するため、症状緩和とダニ除去を目的とした治療が行われます。
1. コルチコステロイド外用薬
かゆみや炎症を抑えるために、ステロイド系クリームが処方されます。ダニ自体を殺す効果はありませんが、ヒトの皮膚環境が改善されることで、自然にダニが死滅しやすくなります。
- 使用期間は医師の指示通りに守ること。
- 長期使用は皮膚の萎縮や副作用のリスクがあるため注意が必要です。
2. ペルメトリン外用薬
重度の感染や症状が長引く場合、5%ペルメトリンクリーム(例:エリミテ)が処方されます。皮膚表面のダニを直接殺す効果があり、感染除去に有効です。
- 1〜2%の低濃度は効果が不十分なことがあります。
- 指示された期間だけ使用し、過剰使用は神経系への影響など副作用を招く可能性があります。
3. 経口抗寄生虫薬(イベルメクチン)
経口薬としてイベルメクチンが用いられることがあります。体内からダニを死滅させ、皮膚環境をダニにとって不適合にします。
- 医師の処方と用量指示を厳守してください。
- 過量摂取は神経毒性や肝機能障害を引き起こす恐れがあります。
いずれの治療法も、正確な診断と医師の指導のもとで行うことが重要です。症状が改善しない場合や副作用が疑われる場合は、速やかに再受診してください。
