痔核(いぼ痔)の症状と治療法

痔核は肛門や直腸の血管が腫れた状態で、排便時の力みや妊娠、慢性的な便秘・下痢などが原因で起こります。症状は軽度から重度までさまざまで、痛み、出血、かゆみ、腫れなどがあります。症状が軽いうちは自宅での対処が可能ですが、出血が続く場合は速やかに医師の診察を受けましょう。

自宅でできる対処法と生活習慣の改善

  • ・ウィッチヘーゼル(薬草エキス)は収れん作用があり、冷やして使用すると痛みやかゆみ、出血を抑える効果があります。

    ・塩分・香辛料・ビール・炭酸飲料は症状を悪化させやすいので、症状が落ち着くまで控えましょう。

    ・トイレットペーパーを濡らすか、潤滑剤付きのウェットティッシュを使用して、排便後の肛門への刺激を減らします。

    ・膝を胸に抱えて温水に浸かる座浴は、血管の腫れを和らげ痛みを軽減します。

    ・食物繊維を豊富に含む野菜・果物・全粒穀物を摂り、1日8杯以上の水分を飲むことで便通をスムーズにし、力みを防ぎます。

薬物療法

  • 軽度から中等度の痛みやかゆみには、市販の痔核用クリーム・軟膏・座薬が有効です。ウィッチヘーゼルやヒドロコルチゾン配合の製品は炎症を抑えて症状を緩和します。

    使用は1日数回が目安ですが、医師の指示なしに1週間以上連続使用すると皮膚炎や刺激を引き起こすことがあります。

    アセトアミノフェンやイブプロフェンなどの鎮痛剤は痛みを和らげますが、かゆみには直接効果がありません。

低侵襲治療

  • 出血や強い痛みが続く場合、医師は小さな切開で血栓を除去し、症状を緩和します。

    ゴムバンド結紮術は、痔核の根元に小さなゴムバンドを装着し血流を遮断する方法で、最も効果的かつ再発率が低いとされています。

    硬化剤注射や、レーザー・赤外線・熱治療などで痔核を縮小させる方法もあります。

外科的手術

  • 上記の方法が効果を示さない、または痔核が大きく進行している場合は手術が検討されます。ほとんどの手術は日帰りで行われますが、短期間の入院が必要になることもあります。

    痔核切除術(ヘモロイド切除)は最も確実な手術法で、出血部位の組織を除去します。術後は排尿障害や感染症、疼痛が起こりやすいです。

    ステープリング痔核切除は痛みが少ないものの、効果はやや劣ります。周囲組織をステープで閉じ血流を止め、痔核を自然に萎縮させます。

    医師と相談し、症状や健康状態に最適な手術方法を選択してください。

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