肩関節の関節窩リムに骨棘ができる原因は?
関節窩リムの骨棘(スパー)は、肩甲骨の関節窩(浅い凹み)の縁に骨の突起が形成されることを指します。関節窩は上腕骨頭と接し、肩関節を構成しています。この骨棘はさまざまな要因で生じます。
主な原因
1. 変形性関節症(OA)
軟骨が摩耗・破壊されると、露出した骨が修復を試みて骨棘を形成します。関節の老化や長期的な使用が関与します。
2. 外傷
脱臼や強い衝撃などの外傷により関節面が損傷し、治癒過程で骨棘が生じます。
3. 慢性炎症
回旋筋腱板炎、滑液包炎、炎症性関節炎などで関節内が長期間炎症状態になると、骨形成が促進されます。
4. 加齢
加齢に伴う軟骨減少や関節包の変性が進むと、時間とともに骨棘が発生しやすくなります。
症状
骨棘自体は無症状の場合もありますが、以下のような症状が現れることがあります。
- 肩部の痛み・圧痛
- 可動域制限・関節の硬さ
- 動作時の引っかかり感やロック感
- 関節音(クリック・グラインド)
- 筋力低下や肩の不安定感
- 特定の動作(持ち上げ・投げる)が困難になる
治療法
症状の程度と原因に応じて、以下のアプローチが取られます。
- 症状を悪化させる動作を避け、肩を安静に保つ
- 鎮痛・抗炎症薬の服用
- 柔軟性と筋力を高める理学療法
- ステロイド注射による炎症抑制
- 重症例では、骨棘除去や関節修復を目的とした手術が検討されます
適切な診断と早期のリハビリテーションが、症状の改善と関節機能の維持に重要です。
