神経痛緩和に用いられるシンバルタ(デュロキセチン)

シンバルタ(デュロキセチン塩酸塩)は、うつ病や全般性不安障害の治療に用いられる処方薬ですが、米国食品医薬品局(FDA)により、線維筋痛症の慢性疼痛や糖尿病性神経障害(糖尿病性ニューロパチー)に伴う神経痛の治療薬としても承認されています。

神経痛とは?

神経痛は、刺すような、ズキズキする、または焼けるような感覚とともに、足や手、腕、脚にしびれや感覚鈍麻が現れる痛みです。損傷した神経は非常に過敏になりやすく、糖尿病患者の約20〜40%が神経痛を経験すると推定されています。

シンバルタの作用機序

シンバルタが体内でどのように働くかは完全には解明されていませんが、研究ではセロトニンとノルエピネフリンという脳内神経伝達物質の活性を高めると考えられています(SNRIs)。これらの物質は神経間の信号伝達を調整し、痛みの感覚を抑える働きがあります。抗うつ効果も併せ持つため、神経痛患者の生活の質向上にも寄与するとされています。臨床試験では、プラセボと比較してシンバルタを服用した患者は症状の改善が持続的に認められました。

シンバルタの使用開始方法

シンバルタは医師の処方が必要です。神経痛が疑われる場合は、医師に相談しシンバルタが適切かどうか評価してもらいましょう。服用前に、現在使用中の薬剤やサプリメント、アルコール摂取について必ず医師に伝えてください。主な副作用として、口渇や吐き気があります。また、うつ症状や不安、痛みの増悪、自殺念慮、睡眠障害、イライラなどの新たな症状が現れた場合は速やかに医師に報告してください。モノアミン酸化酵素阻害薬(MAOI)やメラリル、狭隅角緑内障の既往がある方はシンバルタの服用を避ける必要があります。

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