減量と視床下部の関係
減量
体重を減らす際に多くの医師が勧める基本的なアドバイスは、摂取カロリーを減らし、日々の運動で消費カロリーを増やすことです。多くの人はこの方法で体重を減らすことができますが、ホルモンや生化学的な異常があると減量が難しくなることがあります。視床下部の機能異常は、体重減少の努力を妨げることがあります。
視床下部とは
視床下部は脳の基底部に位置し、下垂体のすぐ上にあります。視床下部は下垂体を調節し、甲状腺、副腎、性腺(卵巣や精巣)などのホルモン分泌をコントロールします。また、睡眠、成長、食欲、体重の調節にも重要な役割を果たします。視床下部が正常に機能しないと、体重に影響を及ぼす可能性があります。
体重減少が困難になる原因
視床下部が病変、腫瘍、外傷などで損傷すると、急激な体重増加が起こることがあります。機能が低下した視床下部は満腹感を得られず、過食に走りやすくなります。たとえ食事量を制限し、運動量を増やしても、体重が減らないことがあります。
治療法
視床下部の機能障害が腫瘍やホルモンバランスの乱れによるものであれば、根本原因を治療することで減量が容易になります。腫瘍の除去やホルモン補正により、視床下部の機能回復が期待できます。また、視床下部損傷に起因するインスリン過剰産生を抑える治療も体重減少に有効です。
留意点
肥満や減量困難が視床下部の機能障害によるケースは全体のごく一部です。視床下部の損傷は体重増加だけでなく、別の部位が損傷すると食欲が抑制され体重減少を招くこともあります。さらに、脂肪の蓄積を抑制するシグナルが出るため、体重増加が必要な人にとっては逆に体重を増やすのが難しくなることもあります。
