骨粗鬆症の最新治療法
推定で約1000万人が骨粗鬆症に罹患し、さらに約3400万人が低骨量と診断されています。骨粗鬆症は骨量が減少し、骨が脆くなりやすくなる疾患で、骨折リスクが高まります。
エチドロン酸二ナトリウム
コペンハーゲンのサンドビー病院・トミー・ストーム医師によると、エチドロン酸二ナトリウムとカルシウムを3年間併用した女性は、プラセボ+カルシウム群と比較して脊椎骨折が大幅に減少したと報告されています。
具体的には、エチドロン酸群では100人あたり平均6件の骨折だったのに対し、プラセボ群では同条件で54件でした。ただし、いずれの群も治療期間中に骨量が正常範囲に回復したわけではありません。
ホルモン併用療法
エストロゲン単独よりも、エストロゲンとプロゲステロンを組み合わせた治療が骨強化に効果的であることが明らかになっています。かつてはエストロゲンだけが骨粗鬆症予防薬として使用されていましたが、現在ではエストロゲンとプロゲステロンを同一錠にした「エストラテスト」などが利用されています。
また、男性ホルモンであるナンドロロンや、女性ホルモンに近い作用を持つチボロンも、欧米以外の国で骨密度改善に使用されています。チボロンは有効性が確認されており、女性に男性化(体毛増加)といった副作用はほとんど報告されていません。
さらに、利尿剤は血圧が高い女性に対して骨を強くする二重の効果が期待できるとされています。
ストロンチウムラナレート
ストロンチウムは50年以上にわたり研究されてきた薬剤で、ラナレートと組み合わせることで骨粗鬆症治療に有効であることが示されています。
臨床試験では、ストロンチウムラナレートを服用した女性は、服用しなかった女性に比べて骨折リスクが約半分に減少し、脊椎の骨密度は3年間で平均15%上昇しました。
現在、ストロンチウムラナレートは米国では販売されていませんが、将来的に処方薬として利用可能になる見通しです。
