PMDD(月経前不快気分障害)の症状と対処法
PMDD(Premenstrual Dysphoric Disorder)は、月経前症候群(PMS)の中でも特に重く、時に日常生活を妨げるほどの障害です。月経周期の最終週に症状が顕著になり、月経が始まってから1日ほどで軽減することが多いとされています。
主な症状
- 深刻な抑うつ状態(日常活動への興味喪失)
- 激しい不安感と気分の揺れ、涙もろくなることがある
- 自殺念慮が現れることもある(うつ症状の一部)
- 倦怠感、持続的なイライラ感
- 頭痛・筋肉・関節痛などのインフルエンザ様症状
- 乳房の痛み
- 睡眠障害(不眠または過眠)
- 食欲の変化(食欲不振から過食まで)
有病率に関する見解の相違
- メイヨークリニックの報告では、月経がある女性の最大10%がPMDDの症状を経験するとされています。
- 米国国立衛生研究所・国立医学図書館が共同で運営するMedlinePlusは、3〜8%とやや保守的な数値を示しています。
- いずれの情報源も、若年層の女性にPMDDの発症率が高いことに同意しています。
原因とリスク要因
- 正確な原因は不明ですが、月経周期に伴うホルモン変動が関与していると考えられています。
- カフェインやアルコールの過剰摂取、運動不足はリスクを高めます。
- 母親がPMDDを患っている場合や、家族に気分障害・産後うつがある場合もリスクが上がります(バージニア大学医療システム)。
診断と治療
- 診断は医師との面談と、他の疾患を除外するための検査に基づきます。
- 治療は生活習慣の改善、薬物療法、栄養補助のいずれか、または組み合わせで行われます。
- 推奨される生活習慣は、定期的な運動、バランスの取れた食事、十分な休養です。
- 最も一般的に処方されるのは抗うつ薬で、症状軽減に効果があります。
- カルシウム、マグネシウム、ビタミンB6を含むサプリメントが症状緩和に役立つことがあります。
合併症と予後
- 治療が十分に効果を示さない場合は、特に自殺念慮が続くときに精神科カウンセリングが必要です。
- 適切な治療により、症状はほぼ消失するか、日常生活に支障をきたさないレベルまで軽減できます。
