PMS(月経前症候群)の効果的な対処法
米国では約75%の女性が月経前症候群(PMS)を経験します。PMSは月経が来る前に起こる身体的・感情的な症状で、乳房の張り、むくみ、腹痛、気分の変動、イライラなどが代表的です。様々な対処法が提案されています。
運動
- 運動はPMS緩和に有効とされています。ブリティッシュコロンビア大学の内分泌学教授ジェリリン・C・プライアは、ランニングプログラムに参加した女性のうち、うつや不安、膨満感が減少したことを報告しています。運動は下垂体と卵巣にシグナルを送り、ホルモンバランスを整えます。ウォーキング、ランニング、サイクリングなどの有酸素運動を週3〜4回、1回20〜30分程度行うことを目安にしましょう。
カルシウムとビタミンB6
- 市販のサプリメントで症状を和らげる方法もあります。American Journal of Obstetrics and Gynecologyの研究では、1日1200mgのカルシウム摂取によりPMS症状が有意に減少したと報告されています。また、ビタミンB6(ピリドキシン)100mgを摂取した女性は、症状とそれに伴ううつが軽減されたと、英国医学雑誌(BMJ)に掲載されたカトリーナ・ワイアット博士の研究が示しています。
経口避妊薬
- 特定の経口避妊薬もPMS緩和に効果があります。低用量避妊薬「Yaz」は、米国食品医薬品局(FDA)が重症PMSの治療に承認した薬です。
- もう一つの有効薬「Yasmin」については、女性メンタルヘルスセンターのハディーン・ジョッフェ博士が米国精神医学会で発表した研究で、月経前のうつ症状が2か月の服用で80%減少し、PMS総合スコアも40%低下したと報告されています。
- YazとYasminはプロゲスチン「ドロスピレノン」を含みますが、2009年9月までに製造元バイエルに対し、血栓・心筋梗塞・脳卒中・突然死リスク増大の訴訟が提起されました。血栓症や心疾患、腎疾患、胆嚢疾患、高血圧、がん、てんかんなどの既往がある方は、服用前に必ず医師とリスクについて相談してください。なお、当時も市場には流通していましたが、リコールが検討されていました。
