水銀中毒の診断と治療方法
水銀中毒の症状と対処手順
- 吸入による水銀中毒の症状を把握する。
低濃度の水銀蒸気を長期間吸い込むと、歯茎出血、咳、呼吸困難、金属味、嘔吐などが現れます。大量に吸入すると肺や脳に永続的な障害をもたらすことがあります。
- 経口摂取による症状を確認する。
無機水銀化合物は急速に中毒症状を引き起こし、喉や胃の灼熱感、血便、嘔吐が典型的です。有機水銀は長期曝露で神経障害が主な症状となります。
- 血中水銀濃度を測定する。
血液検査は推定的な指標となりますが、水銀は肝臓や腎臓に強く結合するため、正確な評価が難しいことがあります。
- 吸入水銀への初期対応。
加湿酸素を投与し、必要に応じて肺から水銀を吸引します。キレート療法を開始することもありますが、吸入水銀は除去が困難で効果は限定的です。
- 無機水銀中毒の支持療法。
点滴による輸液と症状緩和薬を投与します。摂取直後であれば活性炭を使用し、必要に応じてキレート療法を開始します。
- 有機水銀中毒の長期キレート療法。
特に子供は長期曝露により不可逆的な神経障害を起こしやすいため、継続的なキレート療法が推奨されます。
