新生児一過性呼吸促迫とは?

概要

新生児一過性呼吸促迫(Transient tachypnea of the newborn、TTNB)は、出生後数時間に赤ちゃんが急速に呼吸する状態です。通常は24〜72時間以内に自然に改善します。

原因

原因は完全には解明されていませんが、胎児が液体で満たされた子宮内環境から、空気が入った外部環境へ移行する際に、肺に余分な液体が残りやすくなることが関与すると考えられています。

リスク要因

以下の要因があるとTTNBの発症リスクが高まります。

  • 早産:特に妊娠34週未満で出産した赤ちゃんに多く見られます。
  • 帝王切開:帝王切開で生まれた赤ちゃんは、経膣分娩に比べて発症しやすいです。
  • 母体の糖尿病:母親が糖尿病の場合、胎児の肺に液体が残りやすくなります。
  • 呼吸窮迫症候群(RDS):肺が未熟で機能が不十分な赤ちゃんは、TTNBを併発しやすいです。

症状

主な症状は呼吸数の増加です。その他の兆候としては、以下が挙げられます。

  • 胸部の凹み(呼吸筋の引き込み):肋間の皮膚が引っ込む、またはシーソー呼吸が見られます。
  • うめき声:呼吸時にうめき声が聞こえることがあります。
  • 鼻翼の拡張:呼吸時に鼻が広がります。
  • チアノーゼ:特に唇や指先が青くなることがあります。

診断

診断は臨床症状、身体診察、胸部X線検査に基づきます。X線では肺の血管陰影増加や肺内液体貯留が特徴的に映ります。

治療

ほとんどの場合、特別な治療は不要で自然に改善します。必要に応じて酸素投与が行われ、稀に機械的人工呼吸が必要になることがあります。

予後

予後は良好で、ほとんどの新生児は完全に回復し、長期的な後遺症は残りません。

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