関節リウマチ(RA)の症状と進行段階
関節リウマチとは
関節リウマチ(RA)は、関節の滑膜に炎症が起きる自己免疫性の変性疾患です。関節の腫れ、こわばり、痛みが主な症状で、腫れた関節は赤く熱感を伴うことがあります。全身に影響を及ぼすため、全身性疾患と位置付けられます。
RAの進行段階
ステージⅠ
関節の腫れ、赤み、疼痛、朝のこわばりが顕著です。長時間の安静後に特にこわばりが強く、全身に微かなしびれ感が出ることがあります。
ステージⅡ(パヌス形成)
滑膜が肥厚し、パヌスと呼ばれる細胞の増殖が起こります。これにより滑膜嚢が形成され、腱の弱体化や破裂、関節の骨侵食が進行します。手足の小関節に骨の露出が見られ、動きが制限されます。
ステージⅢ
関節破壊が不可逆的に進行し、腱が変位・変形します。指や足の指が曲がり、機能が失われます。重度の場合は股関節や膝関節の人工関節置換術が検討されます。
診断方法
症状は個人差が大きく、診断は難しいことがあります。リウマチ専門医は問診とともに血液検査(CRP、抗CCP抗体、赤血球沈降速度(ESR))を行います。ESRは赤血球が沈む速さを測り、上昇は炎症を示しますが、全患者の60%しか高値を示しません。早期診断は関節破壊を抑える治療開始に不可欠です。
RAと共に生きるポイント
十分な睡眠は慢性的な疲労や痛みの軽減に役立ちます。炎症を助長しやすい食品を避け、バランスの取れた食事を心がけましょう。体重管理は足や膝への負担を減らし、心臓疾患リスクも低減します。軽い有酸素運動や筋力トレーニングで関節を支える筋肉を鍛えることが推奨されます。
原因と治療法
明確な原因は不明で、遺伝的要因や長期の食物アレルギーが関与する可能性があります。女性に多く見られますが、子供でも発症します。治療には疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARD)や生物学的製剤が用いられ、炎症抑制と関節破壊の進行抑制が期待できます。根治は現時点でなく、症状管理が中心です。
