少年の脊柱側弯症について
症状
脊柱側弯症は背骨が異常に曲がる状態で、多くは原因不明(特発性)です。重い荷物を背負うことが原因という誤解がありますが、実際には関係ありません。主な症状は肩の高さが違う、体が片側に傾く、女子は胸の形が不均等になる、男子は乳首の位置がずれるなどです。一般的に女子や子どもに多く見られます。
乳児特発性側弯症
側弯症は主に大児に多いですが、乳児期に発症するケースは全体の約5%です。このタイプは男子にやや多く、自然に改善することが多いため、治療は必要ありません。ただし、成長過程で曲がりが進む場合は経過観察が重要です。
幼年性側弯症(3〜10歳)
全側弯症の約10%が幼年性側弯症で、主に3歳から10歳の子どもが対象です。女子に多く、症状が重くなる傾向があります。女子は長期的な背骨の曲がりが残りやすい一方、男子は成長とともに自然に改善することが多いです。しかし、男子は女子よりも若い年齢で発症することが多く、骨がまだ成熟していないため、早期に適切な管理をしないと成長に伴う曲がりが進行しやすくなります。
思春期側弯症(10代)
思春期に最も頻繁に見られる側弯症です。男子・女子ともに発症リスクは同程度ですが、女子の方が長期的に背中の痛みや変形が残りやすいとされています。成長スパート期は背骨が急速に伸びるため、曲がりが悪化しやすく、男女ともに定期的なチェックが重要です。
治療法
乳児期の側弯症は多くの場合経過観察のみで済みます。小児・思春期の場合、背部ブレース(矯正装具)で曲がりを抑えることが一般的です。重度でブレースで効果が得られない場合や、進行が速い場合は手術が検討されます。手術では金属ロッドを背骨に挿入し、骨を融合させて曲がりを固定します。骨が癒合した後はロッドは取り外さないことが多く、再手術のリスクを避けます。
