スローレーブ睡眠(深い睡眠)とは何か?
定義
スローレーブ睡眠(深い睡眠)とは、非急速眼球運動(NREM)睡眠のうち第3・第4段階にあたるもので、脳波の周波数が大幅に低下することが特徴です。WebMDによると、総睡眠時間の約20%を占め、主に遅いデルタ波が記録されます。
この段階は身体エネルギーの回復に重要な役割を果たします。HelpGuide.orgによれば、成長・発達の刺激、筋肉や組織の修復、免疫機能の向上に寄与します。第3段階で目覚めると「ぼんやり」し、混乱しやすいとされ、第4段階ではデルタ波がさらに増え、血流が筋肉に向かうことでエネルギーが回復します。
睡眠構造(スリープアーキテクチャ)
「睡眠構造」とは、一晩の睡眠中に現れる各段階のパターンを指します。脳波を図示すれば、NREM睡眠で波が遅くなり、再び速くなる期間と、急速眼球運動(REM)睡眠の期間が交互に現れることが分かります。スローレーブ睡眠は夜の前半に最も長く、頻繁に出現します。
NREM睡眠とREM睡眠が交互に繰り返されることで、1サイクルが完了します。WebMDによれば、通常の睡眠では約90分ごとにREM睡眠が訪れます。
睡眠不足の影響
慢性的な睡眠不足は健康に深刻な影響を及ぼします。メイヨー・クリニックの睡眠専門医、ティモシー・モーゲンタラー博士は、睡眠が不足すると免疫力が低下し、ウイルス感染後に病気になりやすくなると指摘しています。長期的な影響としては、疲労、気分障害、肥満、創造性の低下、意思決定の困難、記憶力・集中力の低下が挙げられます。また、心血管疾患、糖尿病、外傷のリスクも高まります。
十分な睡眠を確保するには
毎晩同じ時間に就寝し、同じ時間に起床する習慣をつくり、7〜9時間の睡眠を目指しましょう。これでも寝起きがつらい場合は、睡眠専門医に相談し、睡眠検査(ポリソムノグラフィー)を受けることを検討してください。検査では睡眠構造、血中酸素濃度、心拍・呼吸数、眼・脚の動きが記録され、必要に応じてCPAPなどの治療が提案されます。
