ラヌラの治療法

ラヌラ(口腔粘液嚢胞)は、舌の下や口底にできる嚢胞で、唾液腺の導管が外傷や閉塞により粘液が周囲組織に漏れ出すことで形成されます。粘液が顎舌骨筋上にたまると口腔内ラヌラ、頸部の筋膜に沿ってたまると頸部ラヌラとなります。

治療の選択肢

1. 口腔内ラヌラの段階的治療

まずは嚢胞全体を開放し、ガーゼをしっかり詰めて7〜10日間固定します。この方法で改善しない場合は外科的切除に移行します。

2. 口腔内ラヌラの外科的切除

ラヌラとそれに関与する唾液腺を完全に切除します。レーザー焼灼や凍結手術(クライオサージェリー)も有効です。

3. 頸部ラヌラの単純ドレナージ

頸部ラヌラはまずドレナージだけで処置しますが、再発率は85%以上と高いです。

4. 頸部ラヌラの根治的切除

口腔側のラヌラと原因となる舌下腺を完全に切除します。稀に顎下腺の切除が必要になることがあります。この方法は手術範囲が広いものの、再発率は約4%に抑えられます。

5. 硬化療法(実験的治療)

嚢胞内にストレプトコッカス製剤OK-432を注入し硬化させる方法です。ほとんどの患者で嚢胞が縮小しましたが、約半数で局所的な痛みや発熱がみられました。

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