アスペルギルスによる尿路感染症
定義
尿路感染症は腎臓、尿管、尿道、膀胱のいずれかに起こる感染です。多くは細菌が原因ですが、アスペルギルス属真菌も尿路に定着し、同様の症状を引き起こすことがあります。性行為、免疫機能の低下、不適切な衛生状態が感染リスクを高めます。女性に多く見られます。
症状
アスペルギルス性尿路感染症の主な症状は、骨盤部の痛み、強い臭いの尿、頻尿感、濁った尿、膣分泌物の増加などです。抗生物質の使用後に発症しやすく、抗生物質が細菌を除去することで真菌の増殖が抑制されなくなることがあります。特に免疫低下者が細菌性尿路感染症の治療中に二次的に真菌が増えるケースが報告されています。
診断
診断は感染部位の組織・尿サンプルを培養し、真菌の同定を行います。多くの患者は全身性のアスペルギルス感染も併発しているため、肺への浸潤を除外する目的で胸部X線検査が実施されます。
治療
標準的な治療は経口抗真菌薬(例:ボリコナゾール、アンホテリシンB)です。薬剤に対する耐性がある場合は、カスポファンジンなどの強力な抗真菌薬が使用されますが、副作用(発熱、下痢、嘔吐、アレルギー反応など)が強いため、重症例に限られます。
リスク要因
健康な人に起こることは稀で、免疫機能が低下していることが最大のリスクです。特に最近抗生物質を使用した免疫低下者は発症リスクが高まります。
