尿路感染症によるせん妄
高齢者の尿路感染は泌尿器系に留まらず、全身へ波及しせん妄や全身症状を引き起こすことがあります。
尿路感染症とは
細菌が尿路に侵入することで起こります。尿の流れが弱い、衛生状態が不十分、カテーテル使用などが原因です。原因が不明な場合もあります。
腎盂腎炎(腎臓感染症)
尿路感染が放置されると、細菌が上行し腎臓に感染します。さらに治療が遅れると血流に乗って全身へ拡がり、菌血症を起こすことがあります。
菌血症
菌血症は血中に細菌が入り込み、全身に拡散する重篤な状態です。発熱、倦怠感、場合によってはせん妄や錯乱が見られます。
高齢者と尿路感染症
高齢者は症状を自覚しにくく、失禁や他の疾患と混同しやすいため、治療が遅れがちです。また、加齢に伴う免疫力低下で腎盂腎炎や菌血症のリスクが高まります。
鑑別診断
せん妄や全身感染の疑いがある場合、未治療の尿路感染や菌血症を鑑別診断に入れます。尿検査、血液培養、全血球計算などが診断に有用です。
