頻繁に起こる膀胱感染症

膀胱は腎臓で濾過された尿をためる中空の臓器です。膀胱に細菌が侵入し増殖すると膀胱感染症(膀胱炎)になります。女性は解剖学的特徴から特に罹りやすく、生涯で約5人に1人が経験するとされています。

概要

  • 膀胱感染症は尿路感染症(UTI)または膀胱炎とも呼ばれ、全感染症の中で2番目に多い疾患です。約20%の患者が再発を繰り返し、再発ごとに異なる菌株が原因になることがあります。

症状

  • 排尿時の痛みや灼熱感、頻尿、残尿感が典型的です。女性は恥骨上部に圧迫感を覚え、少量の尿しか出ないことが多いです。尿は濁りがちで、血が混じることもあります。腎臓まで感染が広がらない限り発熱はまれです。頻繁に再発する場合は症状がほとんど出ないこともあります。

原因

  • 膀胱へ細菌が侵入することが主因です。女性は尿道が膣に近く、細菌が容易に移動しやすい構造です。性交渉は細菌を尿道へ押し込む要因となります。また、細菌が膀胱の粘膜に付着しやすくなることが頻繁な感染の背景にあると考えられています。

治療

  • 通常は7〜10日間の抗生物質療法が行われます。薬剤は患者の既往歴や過去の感染パターンに応じて選択されます。治療を途中で中止すると再発のリスクが高まります。頻繁に感染する場合は、低用量抗生物質を6か月間継続する方法や、性交渉後に1回投与する予防的投与、症状が出た時に1〜2日間だけ投与する短期療法などが検討されます。

予防

  • 日常的に十分な水分を摂取し、尿をしっかり排出することが最も効果的です。クランベリージュースが予防に役立つ人もいます。トイレ後は前から後ろへ拭く、性交渉前後に外陰部を清潔に保つことが重要です。尿意を我慢せず、できるだけ早く排尿しましょう。女性用スプレーや膣洗浄剤は尿道を刺激しやすいため使用を控えてください。

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